最初は留学までのつなぎのつもりで

社員で働いていた時に、派遣社員の方と働いていたこともあり、派遣社員という仕事の形態には興味はありましたが、一緒に働いていた人たちは年配の方で契約内容を盾に、お願いした仕事をしてもらえなかったりしたのであまり良い印象は抱いていませんでした。その時は、まさか自分が派遣社員になろうなんて思いもしなかったのですが、海外留学をするために仕事をやめ、準備をしながら出来る仕事をと探していた時に見つけたのが派遣社員の仕事でした。

立地や就業時間、また期間もピッタリだったので、あまり深く考えずに派遣会社に応募しました。最初に大手のポータルサイトから希望の仕事にエントリーをして、その派遣会社から受け取り完了メールをいただき、登録のために来社したほしいという電話をいただきました。応募してわりとすぐ(1営業日以内)に来社日を決めたと思います。実際に、就業中だったこともあり、仕事が終わった後に18時すぎから登録に伺いました。

大手派遣会社の子会社だったので、その派遣会社と同じ建物に入っており、その建物があまりに立派だったため、その時点で少し怖気づいていました。登録会のことは何もわかっていなかったのですが、丁寧に説明をしていただき、パソコンスキルなどのテストを行ってから、希望している仕事の話に移りました。複数名募集であったことや、始めるまでに時間がないこともあり、顔合わせは行われないと伝えられ、後日電話で結果を伝えるとのことでその日は一時間半ほどで終わりました。顔合わせということもよくわかっておらず、派遣社員として初めて働くので条件についての質問なども思いつかず、言われるがままに帰ってきました。

仕事が決まったのは、数日後で、前職の最終出勤日だったこともあり、あまり丁寧に話を聞くことができず、当日の流れ、持ち物などを聞き、電話はすぐに終わりました。初日は、ジャケットをとのことだったので、少しカッチリとした服装をしていったのですが、実際に私たちが働くことになったフロアは地下で、派遣社員以外おらず、次の日からほとんどの人がカジュアルな服装で出勤していました。私もジーンズやスニーカーといったかなりラフな服装だったと思います。1人の社員以外には社員の人とは会わず、ただひたすらスキャニングやチェックを行う仕事をしていました。話と違うと思うことはなく、これでお給料がもらえるんだというくらい気楽な仕事でした。

しかし、派遣社員は女性ばかり6名ほど(のちに増員で総勢12名ほど)であまり和気あいあいとした雰囲気でなかったからか、脱落者は何人かおり、その都度人の入れ替わりがありました。少しだけ早く始めていた人がリーダー的なポジションとなり、その人とそりが合わない人は去っていくという構図だったと思いますが、その時は派遣社員は比較的安易に仕事を辞めることが出来るんだと思いました。営業の方も人の入れ替えで会うくらいで、担当の人の名前は最後まで覚えていなかったと思います。

何人かは仕事内容が聞いていたのとは違うということで、2か月の就業期間だったのですが一か月ごとの契約だったので、再契約のタイミングでいなくなりました。私は、特に問題はないと思っており、派遣社員というのが初めてだったので、少々愚痴っぽい性格ではありますが、営業の方には継続の意志だけ伝えて、契約期間を満了して終了しました。途中で人の増員があったり、働く場所の変更があったり、仕事内容が変わったりもしましたが、それくらいならという程度に思っていました。他の方はそれも不満の種だったようですが、そもそも最初の説明をきちんと聞いていなかったこともあり、聞いていた話と違う、というような印象は持ちませんでした。

契約が満了して終了した後は、海外留学に一年ほど行っていたのですが、海外在住時に出会った日本人女性に派遣社員は時給も高いし、楽だし、責任はないからいいよと勧められ、帰国後は紹介予定派遣なども含め派遣社員で働くことにしました。仕事を決めずに、いくつかの派遣会社に登録をしました。そして、その時の希望とは違い、継続して一つの会社に在籍せずに、今までいくつかの職場で派遣社員として働いてきました。

正社員になることも考えたのですが、長くなってしまった派遣期間のことも、継続して同じ会社にいないこともあり、難しいのかなと感じています。そして、一番最初の会社の時には不満に思うことなどはありませんでしたが、やはり聞いていたことと違うという思いはどの職場でも多かれ少なかれあります。忙しいと聞いていたのに、暇だったという時など、昔であればラッキーと思ったのでしょうが、今は苦痛に感じ、残業もないので時給労働者として不満を感じます。

職場によって、時給も違うし、求められる仕事のスキルも違い、責任だって当然あり、年々仕事が減っていくのではないかと思うような出来事も増えています。もちろん、自分のスキルを磨けばその分、時給に反映され、社員としては夢のまた夢だった会社の一員として働くことが出来たり、派遣社員といえども様々な経験を日々することができます。雇用形態が違えば待遇も違うと思いますが、それも会社によって様々なので、今まで派遣社員として肩身の狭い思いを幸運にも私はしたことがありません。派遣社員という働き方にはいい点も悪い点もありますが、私個人は様々な経験ができたという点で、派遣社員をしてよかったと思っています。